9階イベント会場 案内


特別企画 シンポジウム

東日本大震災・原発と視覚障害者

11月1日(火)午後1時〜 会議室1・2

11月2日(水)午後1時〜 会議室1・2

11月3日(木)午後1時〜 会議室1・2

岩手、宮城、福島の被災された視覚障害者を招き、また、支援・救援にあたった視覚障害者支援団体の方々に話していただきます。視覚障害者はどのように避難し、避難所ではどのように過ごされたのでしょうか。視覚障害者が置かれた状況から、安否確認、災害対応とその備えなど、 視覚障害者の今後のあり方や備えを考えたいと思います。

災害発生後、日本盲人社会福祉施設協議会をはじめ多くの視覚障害者関係団体・施設は、それぞれ支援・救援活動を開始し、日本盲人福祉委員会には、「東日本大震災視覚障害者支援対策本部」が設置され、情報収集を含む諸活動が展開されています。

被災された視覚障害者から貴重な体験を伺うと同時に、今後の備えを学びたいと思います。支援・救援活動に従事された皆さんから、その体験を通じた貴重な提言がいただけるものと思います。

シンポジウムでは、東京消防庁の方から東日本大震災での活動と調査から得た教訓等を話していただきます。お話いただく方は、日替わりにて交代いたします。

 

サピエ図書とは

11月1日(火)午前11時〜 会議室4

概要説明 全国視覚障害者情報提供施設協会・日本点字図書館

「サピエ」は、視覚障害者及び視覚による表現の認識に障害のある方々に対して点字、デイジーデータをはじめ、暮らしに密着した地域・生活情報などさまざまな情報を提供するネットワークです。日本点字図書館がシステムを管理し、全国視覚障害者情報提供施設協会が運営を行っています。

サピエ図書館では、音声などでもわかりやすいホームページから、点字データ12万タイトル以上、音声デイジーデータを2万タイトル以上がパソコンや携帯電話によってダウンロードできます。。しかも、各館が所蔵する50万タイトル以上の膨大な資料が、オンラインリクエストなどによって利用できます。また、必要なデータの集積を順次進めている「地域・生活情報」の利用やお役立ちリンク集などによって、さまざまな情報が得られるほか、図書の製作に関する支援も行っています。

 

11月1日(火)午後1時〜 会議室4

利用説明 関係出展者による「サピエ図書館」の利用説明会

ラビット:「MyBookUによるサピエ図書館の利用」

シナノケンシ:プレクストークによるサピエ図書館の利用」

エクストラ:「ブレイルセンスとVRストリームによるサピエ図書館の利用」

タイムズ:「ブックセンスによるサピエ図書館の利用」

KGS:「ブレイルメモとBMユーティリティソフトによるサピエ図書館の利用」

 

ライフサポート学会 

視聴覚障害者バリアフリー技術研究会 研究発表会

11月2日(水)午前10時30分〜12時 会議室4

趣旨

ライフサポート学会は、昭和60年に設立された学会で、障害者や高齢者のための福祉工学、生活・生命支援工学について研究、情報交換を行う学会として活動してきました。視聴覚障害者バリアフリー技術研究会は同学会内に設置された研究会で、視覚障害・聴覚障害の方々のための支援機器の研究開発を進めてきました。

本研究発表会では、視覚障害者が音声読み上げでiPad(iPhone, iPod Touchを含む)をどこまで使うことができるか?漢字の詳細読みがない状況でどこまで入力でき、どのように活用できるか?というテーマで2演題のご発表を、また、障害物知覚など視覚障害者の空間知覚の訓練・支援のためのシステムの開発状況についてのご発表をして頂きます。

プログラムの詳細は次のようになりますが、発表後に各演題の研究内容をデモンストレーションする時間を設けます。研究発表の内容を実際に皆様にご体験頂き、研究者との対話をおこなうなど有意義な時間をお過ごし頂ければ幸いです。

プログラム

10:30
タッチスクリーン端末における音声読み上げの現状
−iPadを視覚障害者が音声読み上げでどこまで使用できるか−
松坂 治男, 酒谷 千春, 坂尻 正次, 小野 束(筑波技術大学保健科学部)
10:50
タッチスクリーン端末におけるキーボード入力の現状
−iPadで視覚障害者がどこまで入力できるか−
坂尻 正次, 酒谷 千春, 松坂 治男, 小野 束(筑波技術大学保健科学部)
11:10
視覚障害者の空間知覚を訓練・支援するためのシステム開発状況
三浦 貴大(1), 藪 謙一郎(2), 鈴木 淳也(3), 関 喜一(1), 伊福部 達(4)
(1) 独立行政法人 産業技術総合研究所
(2) 東京大学 先端科学技術研究センター
(3) 富山大学大学院 生命融合科学教育部
(4) 東京大学 高齢社会総合研究機構
11:30
各演題の研究内容のデモンストレーション

企画・司会:

富田 英雄

ライフサポート学会視聴覚障害者バリアフリー技術研究会 副委員長 東京電機大学理工学部電子・機械工学系 教授

坂尻 正次

ライフサポート学会視聴覚障害者バリアフリー技術研究会 委員長 筑波技術大学保健科学部情報システム学科 准教授 ※敬称略

 

サイトワールド・アクセシビリティ・フォーラム

11月2日(水)午後1時〜15時 会議室4

コーディネーター:榑松武男(KGS株式会社社長)

KGS株式会社の主催により、企業の枠を超えたものとして1998年から開催されてきました。サイトワールドとともにそのイベント行事となり、今回通算18回目となります。各団体の研究者・開発者から、アクセシビリティをキーワードに発表があります。

プログラム

13:10〜13:15
1.ご挨拶 (KGS株式会社社長 榑松武男)
13:20〜13:40
2.「合成音声を用いたDAISY数学コンテンツ製作システムの開発」
(社会福祉法人 日本点字図書館 図書製作部 録音製作課 澤村潤一郎)
13:45〜14:05
3.「点字学習についての一考察」
(KGS株式会社 VIP部開発・技術課 鈴木義則)
14:10〜14:30
4.「ISOにおける触覚を利用したアクセシビリティ規格の開発」
(日本女子大学 佐川 賢)
14:35〜15:00
5.総括 (KGS株式会社社長 榑松武男)

 

企画展

江戸時代、二人の盲偉人の心-塙保己一と杉山和一

11月3日(木)午前10時〜 会議室5

主催:桜雲会

二人の盲偉人とは「塙保己一と杉山和一検校」である。この偉大な両検校の時代的背景を中心に総論を元筑波大学教授、医学博士長尾榮一氏に語っていただく。

塙保己一(1746〜1821)は養老律令を始め、日本の古典文学やいろいろな雑多な資料を集め、群書類従という667冊の膨大な文献集を版木として残してくれた。このシリーズなくして、日本文学史等々を語ることはできないものである。点字もない時代の視覚障害者がよくぞやってのけたその精神はどんなだったか。

「般若心経」を百万遍読誦し続けたと保己一研究者の花井泰子女史はその著「塙保己一の生涯―眼聴耳視(げんちょうじし)―」に述べている。今回は花井女史に保己一の心の演題でお願いした。

杉山和一(1610〜1694)は日本の鍼として管鍼を考案し、痛みの少ない効果的な針術を世界に示すことができるようにした人である。和一も視覚に障害を持ちながら、徳川五代将軍綱吉の鍼医の侍医にまで昇り、鍼治講習所という学校を全国45箇所に作って主として視覚障害者の職業教育を行った。こうした欧米の学校に先んじること約百年であった。そして、この学校は190年続き、1871(明治4)年に廃止された。また、和一は日本の出版業の初期に当たる1682年に当時としても珍しい鍼の臨床書「杉山三部書」を執筆した。

こういう和一の精神を支えたものは弁天信仰であり、明治以降は「杉山検校遺徳顕彰会」のもといを築いた人々により「江島杉山神社」の一つのみ柱としてまつられた。

そこで、和一の弁天信仰や神道の仕組などについて「江島杉山神社」宮司田部裕子女史に「杉山和一の心」として講演を依頼した。

いずれも聴衆の共感を得るものと期待している。

 

セミナー

人はなぜ自分の位置を知りたいのか?

11月3日(木)午後1時〜 会議室4

主催:静岡県立大学 国際関係学部 石川研究室

講師:石川准(静岡県立大学 教授)

音声・点字携帯情報端末「ブレイルセンス」用の新しいGPSナビソフト「GPSレーダー」と、簡単操作GPS歩行ナビゲーション専用機「ブリーズ」を紹介しつつ、なぜ私が位置や地図に強い関心を抱いているのかをお話します。特に「GPSレーダー」は、歩行中や移動中に周辺施設等の情報がリアルタイムで流れる画期的なソフトです。単に現在地や目的地までのルートを確認するだけでなく、晴眼者が歩きながら得ている情報に近い情報を得ることができます。

私の位置への強い関心を開発の経緯を織り交ぜながらお話しします。

 

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